北川やすとし 兵庫県議会議員 六期

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活動リポート

2023.12.31

年末のご挨拶

今年も残すところあと僅かとなりましたが、記憶にも記録にも残る一年であったと思います。

5月に3年あまり続いた新型コロナウイルス(COVID19)の影響も、感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられ行動の抑制が解除、年末の34年振り株価の高値、景気回復へと繋がったと思います。しかし、昨年から続くロシア連邦のウクライナへの侵攻、10月から続くイスラエルとガザの紛争に伴う世界秩序への影響、物価高等による経済状況は、回復という認識にはなかなか結びついていないのが現状ではないでしょうか。平和と安寧への取り組みが、国際連携で強力に進められる事を強く願います。

トルコ・シリア地震やモロッコ地震をはじめ、国内・兵庫県内でも被災された方々がいらっしゃり、関東大震災から100年経過した現在でも、2025年には30年が経過する阪神淡路大震災を経験して、尚、地球温暖化ならぬ沸騰化ともいわれています。多様化する復旧復興支援に、防災減災へと繋げるハード・ソフトのインフラ整備や法的支援の災害ケースマネジメント等を着実に進めねばならず、その政策立案・予算、施策が求められます。

今年9月の第364回定例兵庫県議会で特に話題に上った、長年問題視されながらなかなか改革が進まない分収造林事業、地域整備事業の会計で、多額の債務超過に陥る指摘、企業債償還700億円を踏まえた財務処理を進める中、財政調整基金127億円と行政改革の成果と合わせ、県立大学の授業料無償化、県内就職、企業と連携し、最終的に国公立大学を含む高等教育の国全体での負担軽減を要望しつつ、兵庫県版奨学金返済支援制度拡充等、負の遺産を整理し未来に向けた施策を進めるべく更なる行財政改革を行います。

12月に入り政治資金パーティーを巡る報道が連日報道され、5億円を超える未記載の金額の不透明さや、政治家個人、各団体の繋がりを解説する内容を目にし、政治資金規正法の観点から問題を感じるところです。ただ、私の冤罪撲滅の観点からすると、今月オンラインで対談させて頂いた(後日対談内容はウェブ上で掲載予定です)、明浄学院横領事件で無罪判決を受け現在冤罪をなくす一環として司法へ責任を追及される活動展開中の、プレサンスコーポレーション前社長の山岸忍氏は、冤罪司法により5億円の4倍、20億を超える株価等損失を被っているという報道もあり、政治家の取り調べや詳細報道のような行為が政治資金パーティーと比較して、希薄に感じるのは私だけでしょうか。

草加事件での少年事件による司法の証拠隠し、小学生女児死亡火災、元法相に纏わる不起訴前提の誘導、脅迫の取り調べ、以前お姉さんと対談させて頂いた半世紀以上にも亘る袴田さん事件の、裁かれるべきは冤罪を生み出した司法制度の声、全国で廃棄されていた重大少年事件の記録問題と最高裁による保存制度見直し、布川事件で再審無罪となり今年亡くなられた故桜井さんの全証拠開示の冤罪犠牲者の会の活動紹介、大川原化工機事件での捜査員による捏造証言や杜撰を極めた捜査の操作、一年近い勾留中で体調悪化による死亡者の存在など、今年一年の報道でも数多くの冤罪司法の問題や、民間、個人問わず、命の資産の損失が相次ぐ中、繰り返しになりますが、国民の皆さんへの報道による周知が、政治資金パーティー問題と比較して希薄に感じるのは私だけでしょうか。

既に取り組まれている犯罪被害者支援の中に、冤罪被害者を見立て、犯罪被害者を支援する側から冤罪被害者を救済する取り組みを進め、被害者支援の充実した施策、被害者支援センターの取り組みを広く国民の皆様に認識して頂く中で冤罪をより強く認識いただき、結果として司法の冤罪抑止力に繋がる、それも冤罪撲滅への一歩になると信じます。いずれにせよ、冤罪が本来犯罪であることは間違いなく、冤罪被害者をなくす可視化をはじめとした、さまざまな冤罪撲滅の施策実現に今後も尽力していきたいと思います。

平成22年12月発足された関西広域連合議会の議員に兵庫県議会より選出され3年目を迎え、総務委員会の委員長を拝命し、仁坂前広域連合長(和歌山県知事)、三日月広域連合長(滋賀県知事)での議会を通じ、関西広域を念頭においた質問、他府県議会議員との協議や発言が新たな認識へと繋がり、特にいよいよ開催まで後一年と少しとなる大阪関西万博や、環境への配慮ゼロカーボン構想、ワールドマスターズゲームズといったスポーツを通じた地域活性化の取り組みとその展開は大変参考になります。残りの任期の関西広域連合議会で、引き続き協議会や委員会に臨み、兵庫県の進めるフィールドパビリオンや、地域活性化策を念頭に発言を重ねたいと思います。

今年は、兵庫県で地元西宮市の阪神タイガースがセリーグ制覇、同じく神戸市のオリックスがパリーグ連覇し、関西勢同士の対決で大いに野球が盛り上がり、阪神タイガースが38年ぶりに日本一となった事は記憶に新しいところですが、3月にはワールドベースボールクラシックスで3大会ぶりに日本が優勝し、大谷選手が胴上げ投手として活躍した事も記憶に残り、やはり兵庫県で神戸市のサッカーチーム、ヴィッセル神戸がJリーグ開幕30年の節目の今年、リーグ参入27年目で初優勝と兵庫県のプロスポーツが大いに盛り上がった一年となりました。特に阪神タイガースは2025年に尼崎市へ二軍施設が移転するのに伴い、脱酸素のゼロカーボンベースボールパークを計画され、阪神タイガースの力で持続可能な社会の実現を目指し、地域活性化とチーム力強化に向け大きな事業を進められています。

学校の部活動の地域クラブ移行、連携の取り組みも進められる中、青少年がプロスポーツに魅力を通じ、プロを目指し、またスポーツの楽しさ、交流を通じて生涯スポーツとして心身の健康へと繋がる政策を展開する事は、とても大事な取り組みになると思います。身体を動かすスポーツはもとより、Eスポーツ、文化芸術とさまざまなプログラムが準備され、競技、交流を通じより楽しめる機会が増える事を期待します。

地域の清掃活動をはじめ、伝統文化行事として注連縄づくりやお餅つき、年末夜警に参加し、交流を通じて冒頭にも少し触れましたが不安定な世界情勢が続き、物価高騰や先行き不透明な中にも少しでも元気で明るい、夢ある未来の兵庫県政の実現に向け、今後も皆様からいただきました陳情要望に応えるべく活動を継続してまいります。

皆様にとりまして来る年が良い一年となりますよう。
良いお年をお迎えください。

投稿者:北川 やすとし


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