第354回定例県議会が1日より開会しました。今期で退任を表明している井戸知事が臨む最後の定例会として注目を集めています。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急経済対策、6月補正予算案など18件が上程され、議員提案の2件は県庁舎等の再整備で協議の場を求めるもので同日に可決しました。補正予算は一般会計で1,875億600万円で阪神・淡路大震災直後に次ぐ、過去2番目の規模となります。
本日4日には、緊急事態宣言の再延長に伴う事業予算の増額で、約505億円を追加する補正予算案が上程されました。補正予算の財源は国の臨時交付金等を活用し、地方負担分は特別交付税で対応します。追加補正は全額が国庫負担となります。
また医療体制の強化については、県独自の警戒指標5段階の最高レベルを超える「特別期」に、専用病院や協力医療機関等で1,200床を確保できる予算を増額します。更に感染者急増で業務が大幅に増している保健所へ、民間人材を活用した応援チームを派遣する対策を盛り込みます。
事業者支援では、飲食店に酒類を卸す事業者への月次支援金で、前年または前々年度の同月比売り上げ減少50%以上とする国の要件を30%以上に緩和し、個人で月10万円、法人で20万円を支給します。
いずれも閉会日の9日に表決し、可決する見通しです。
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