北川やすとし 兵庫県議会議員 六期

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活動リポート

2022.12.31

年末のご挨拶

今年も残すところあとわずかとなりましたが、昨年に続き記憶にも記録にも残る一年であったと思います。

まもなく3年が経過しようとする新型コロナウィルス(COVID19)の影響のもと、2月に北京2022冬季オリンピックが東京2020オリンピック・パラリンピック同様に感染対策を施して開催され多くの人に感動を与えましたが、同月より続くロシア連邦のウクライナへの侵攻、それに伴う物価高や円安、あるいは朝鮮民主主義人民共和国のミサイル問題と継続する拉致被害者救出活動、また、兵庫県で毎年の様に発生する鳥インフルエンザや、豪雪の影響による社会インフラの途絶、年末に向けコロナの感染者数の増加傾向にある中でのインフルエンザの同時流行など、国内外で安心安全を脅かす出来事が続きます。

本格的な冬の寒波の中、ウクライナ国民に一日も早く平和が戻り、豪雪の下、電力供給復旧が速やかに進み、医療従事者をはじめとする多くの方々を疲弊させるコロナウイルスが終息を迎え、全ての方々が新年を平穏に暖かく迎える事を切に願います。

その一環として、リモートワークといった働き方改革によるIT活用を更に推進させ、各サプライチェーンの見直しと共により柔軟で速やかな行政対応の構築や、緊急経済対策を通じた経済の安定、地域防災、社会インフラ整備を着実に進め、県民の皆様の生活の安定、安心安全な環境を実感頂ける各政策、施策への議論を活発にしてまいります。

また令和7年度までに、風水害や大規模地震への対策として進められる概ね15兆円規模の国の施策の中で、兵庫県も確実に対策を進められるよう、地元の武庫川をはじめとする都市河川の流域治水や、持続可能な地域の経済、生活環境等を踏まえた政策を今後も考え発言してまいります。

冤罪撲滅に関しては、今夏に新聞等でも報道されたプレサンス元社長冤罪事件を担当され無罪確定後国賠訴訟を進める、大阪弁護士会刑事弁護委員会委員長であるしんゆう法律事務所の秋田真志弁護士とオンライン対談させて頂きました

以前対談しました、元厚生労働省局長の村木厚子さんの2010年郵便不正事件と同じ大阪地検特捜部が、可視化(録音録画)が行われていたにも関わらず、強引な捜査手法で冤罪を生み出している事、さらに今回は前回の様に司法側に逮捕者も出ず、その強引な板金捜査(無理やりに捜査官の見立て通りの供述を集め有罪にする妄想捜査)の状況証拠も外部に出さずに終える事を可能とする法の存在に強い憤りを覚えます。

可視化が行われながら、それでも変わる事のない捜査手法の実態や、証拠の開示、冤罪被害者側から見て著しく傷つけられた人権や生活環境等を取り戻す、司法側の見立て報道を打ち消し、冤罪再発防止を強力に進める報道の在り方と必要性を改めて考えさせられます。

今後も犯罪被害者支援の中に、冤罪被害者を見立て、犯罪被害者を支援する側から冤罪被害者を救済する取組みを進め、被害者支援の充実した施策を進める中で、被害者支援センターの取組みを広く国民の皆様に認識していただき、結果として司法の冤罪抑止力に繋がる、それも冤罪撲滅への一歩になると信じます。いずれにせよ、冤罪が本来犯罪であることは間違いなく、冤罪被害者をなくす可視化をはじめとした、様々な冤罪撲滅の施策実現に尽力していきたいと思います。

私のライフワークになりつつある、杉原千畝氏の足跡を辿る活動も、新型コロナウィルスの影響下渡航は諦めましたが、関連書籍を読む中、母方の郷里の淡路出身で、戦前ポーランド公使館附武官であり、満州国ハルピン特務機関長時にはユダヤ難民救済の道を開いた樋口季一郎氏に繋がりました。

今年10月11日に淡路の伊弉諾神宮境内に銅像が建立され、12月議会閉会後、お墓参りと合わせ参拝に行き、銅像横の石碑に刻まれた曾祖父の句や、参集殿内の曾祖父、祖父の色紙を閲覧し、祖父を思い出し、冤罪をはじめとする人権問題に関わる取組みの中での事でもあり感慨深く思いました。

昨年6月より、平成22年12月発足された関西広域連合議会の議員に兵庫県議会より選出され、仁坂前広域連合長(和歌山県知事)、三日月広域連合長(滋賀県知事)での議会を通じ、また今年度は監査委員を拝命し、関西広域を念頭においた質問、他府県議会議員との協議や発言が新たな認識へと繋がりました。

また関西広域連合議会で、広域防災とスポーツ振興を担当される斎藤兵庫県知事に、今月、双方のお立場からの講演を頂く事が出来ました。兵庫県議会での今後の発言に活用しつつ、残りの任期の関西広域連合議会や協議会、委員会に引き続き臨んでまいります。

この冬は物価の上昇や全国的な電力需給の厳しさが予想され、節電、省エネへの要請が国より7年ぶりに行われ、令和5年度当初予算の本格的な編成作業を迎えるにあたり、より県政改革方針に基づく取組を着実に進め、ポストコロナを見据えた時代の変化や新たな動きに的確に対応する必要があります。経済状況、国の予算編成の動向も十分見極め、関西広域連合の取組とも連携し、より効果を実感出来る予算編成に向け発言してまいります。

今年は例年以上に世界の舞台で、日本のそして兵庫の若い力の活躍が続きました。まだ記憶に新しいサッカーワールドカップでは、尼崎市出身の堂安律選手が2つのゴールを挙げ、イタリアのトリノで開催されたフィギュアスケート・グランプリファイナルでは、宝塚市出身の三浦璃来選手が日本勢初のペア優勝し、女子シングルも神戸市出身の三原舞依選手が優勝し、坂本花織選手もショートプログラムで首位と健闘されました。

また阪神・淡路大震災の翌年以来となるオリックスバファローズの日本一や、11月に明石市で開催された「第41回全国海づくり大会兵庫大会」、人と防災未来センターで開催された「ぼうさいこくたい2022」、ウイズコロナのもと3年ぶりに開催された神戸マラソンの実施、さらに、世界の空港管理者でつくる「国際空港評議会(ACI)」のアジア太平洋地域総会が来年5月16~18日、神戸市で開催され神戸、関西、大阪(伊丹)の3空港の一体化と神戸空港国際便の運用に向け期待も高まるなど、兵庫勢の皆さんの活躍は勿論、スポーツやインフラを含む環境等への取り組み、交流を通じ、私たちに元気と勇気、活気を与えてくれました。

不安定な世界情勢が続き、物価高騰やコロナ第8波と、先行き不透明な中にも少しでも元気で明るい、夢ある未来の兵庫県政の実現に向け、今後も皆様からいただきました陳情要望に応えるべく活動を継続してまいります。

現在、新型コロナウィルスの第8波とインフルエンザとの同時流行が危惧される中、医療従事者の皆様の献身的な対応に、あらためて心から敬意と感謝を申し上げます。コロナの影響がさまざまなところに負担を強いていますが、ワクチン接種と承認された治療薬の成果に期待し、一日も早く平穏な日常が戻ることを願います。

地域の清掃奉仕をはじめ、伝統文化である注連縄づくりやお餅つきに参加し、これらの地域活性化に寄与する活動に来春の試練を乗り越え、これからも継続して参加していきたいと思います。

皆様にとりまして来る年が良い一年になりますよう。
どうか良いお年をお迎えください。

投稿者:北川 やすとし


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