北川やすとし 兵庫県議会議員 六期

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活動リポート

2021.12.31

年末のご挨拶

今年も残すところあとわずかとなりましたが、今年も昨年に続き記憶にも記録にも残る一年であったように思います。

昨年に続き、新型コロナウィルス(COVID19)により延期されていた、東京2020オリンピック・パラリンピックが可能な限りの感染対策のもと、無観客での異例の開催となりましたが、多くの感動を覚えたことは記憶に新しいところです。しかしながら、最近のオミクロン株の感染などの影響で経済状況を悪化させ、医療従事者をはじめとする多くの方々の心を疲弊させ続ける複合災害が続いております。

人の移動を抑制することが有効手段と言われ、リモートワークやコワーケーションといった新しい働き方が徐々に浸透しつつもありますが、経済や教育などには人との交流が必要不可欠です。受験生の濃厚接触時の試験対応など各サプライチェーンの見直し、オンラインの導入、遠隔地に対応可能な医療といったテクノロジーの活用と、柔軟で速やかな行政対応など、コロナ禍で見えてきた新しい構造改革が急務とも考えます。

今年も昨年同様に自然災害が日本を襲い、特に7月の熱海市の伊豆山土砂災害は記録的な大雨による土砂災害が発生しました。これは、報道のとおり人災とも取れる災害であり、兵庫県でも今月発表されたように、盛土総点検(646箇所)のうち、阪神間を含み兵庫県下で7箇所是正が必要な盛土が確認され速やかな是正指導のもと、安心安全な環境の取組みを進めます。

また、引き続き令和7年度までに、風水害や大規模地震への対策として進められる概ね15兆円規模の国の施策の中で、兵庫県も確実に対策を進められるよう、地元の武庫川をはじめとした都市河川の流域治水や、持続可能な地域の経済や生活環境等を踏まえた政策を今後も考え発言してまいります。

冤罪撲滅に関しては、兵庫教育大学大学院教授、ひょうご被害者支援センター理事、精神科医・臨床心理士でもある岩井圭司氏(元近畿財務局職員の赤木氏の主治医)とオンライン対談させていただきました。冤罪が確実に存在することは確かながらこれまでとは違い、犯罪被害者を支援する側から冤罪被害者を救済する取組みを進める方法を私なりに考えています。

被害者支援の充実した施策を進め、かつ被害者支援センターの取組みを広く国民に認識していただくにはどうすればよいのかという観点で進めることが、結果として司法側への抑止力にも繋がり、それが冤罪撲滅への一歩になると信じます。

今年も大阪の学校と不動産会社にまつわる事件や、以前対談しました袴田巌さんのお姉さんを通じた冤罪に対する裁判のやり直しを求める活動など、冤罪は確実に存在しその防止には警察の取り調べ段階からの可視化や、証拠の全開示が必要不可欠であると認識を新たにしました。

日本の精密司法と言われるイメージと現実が著しく乖離しており、冤罪についての報道は司法への追及が少なく、また冤罪被害者への配慮が希薄に感じられ、国民の皆さんが関心を持ちにくい空気を醸成しているのかもしれません。いずれにせよ、冤罪が犯罪であるということに変わりがないことを確信し、冤罪被害者をなくすべく可視化の推進をはじめとした、様々な取組みにこれからも尽力していきたいと思います。

私のライフワークになりつつある、杉原千畝氏の足跡を辿る活動も昨年同様に、新型コロナウィルスの影響を考慮し、宣言、感染動向をみながら岐阜県の加茂郡にある杉原千畝記念館や、リトアニアのカウナス、敦賀港の記念館の訪問を思い出しつつ、生誕の地の記念館を訪れたことに感慨を深くし、冤罪をはじめとした人権問題に関わる取組みを進めていきたく思いました。

今年6月より、平成22年12月発足された関西広域連合議会の議員に兵庫県議会より選出され、仁坂広域連合長(和歌山県知事)に普段の兵庫県議会とは違う関西広域を念頭においた質問を行い、他府県議会議員との協議や発言が新たな認識へと繋がることもあり、これを兵庫県議会での今後の発言に活用したく、これからの関西広域連合議会や協議会、委員会に臨んでまいります。

今年は新政府により新しい資本主義が提唱され、昨年10月に2050年カーボンニュートラル実現に向けて環境省の再生可能エネルギー政策はもとより、経済産業省でグリーン成長戦略等と併せてSDGsを意識した、新産業育成のグリーン・ニューディールが推進されています。

コロナ禍の中、世界の経済、社会システム等に与えた負の側面は数多くありますが、地球温暖化への取組みと連動した資本主義の変革、システムの再構築の機運が高まり、改めてどのような未来社会の体制を目指すのか、深く考える必要を感じ、SDGsの17の目標を、日常の中でも意識しながら活動を続けていきたいと思います。

今年も、皆様からいただきました陳情要望に応えるべく活動を継続してきました。地域の清掃奉仕をはじめ、伝統文化である注連縄づくりに参加し、地域活性化に寄与する活動にこれからも取り組んでいきたいと思います。

現在、新型コロナウィルスの第6波の前兆ともいわれる中、医療従事者の皆様の献身的な対応に、あらためて心から敬意と感謝を申し上げます。コロナの影響がさまざまなところに負担を強いていますが、ワクチン接種の成果と今後の接種、治療薬開発に期待し、一日も早く平穏な日常が戻ることを願います。

皆様にとりまして来る年が良い一年になりますよう。
どうか良いお年をお迎えください。

投稿者:北川 やすとし


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