総額で3兆3431億円にのぼる平成22年度県当初予算案などを審議する第304回定例県議会で、予算特別区委員会委員長の大役を任されましたが、3月15日、同委員会で22年度予算を原案通り可決しました。これを受けて18日に本会議が再開され、予算案の表決に先立って、予算特別委員会委員長として審査報告に立ちました。
「徹底した税収確保の取り組み、県債発行の抑制、公社の経営改善などの要望があった」と審議過程で委員から指摘があった点を述べ、「今後も新行革プランに基づき持続可能な行財政構造を構築し、元気で安全安心な兵庫の実現に力強く歩むことを」と各派の主張を集約して県当局に厳しい姿勢を求めました。
各派の討論のあと表決を行い、賛成多数で可決されました。
表決後、井戸知事が追加議案の提案説明に際して「新行革プラン策定後の変化を踏まえた総点検を行い、時代の変化に負けない兵庫づくりに取り組む」と決意を語りました。
また、この日、県会議員定数を92から89に3減するなどとした定数及び選挙区条例改正案、議員報酬を引き続き減額する条例改正案2件が議員提案され、即日表決の結果、可決されました。
定数条例改正では、豊岡市の定数を2から1、西脇市と多可郡を合区し定数1に、飾磨郡は姫路市(定数8)に編入、龍野市と揖保郡はひとつの選挙区とし定数2に、特例選挙区の佐用郡は、災害復興という地域事情を考慮、23年に限り存置することにしています。
23日の本会議では今年度補正予算案、7意見書を可決するとともに、「大阪国際空港の充実を求める決議」を採択しました。決議は「関西3空港5本の滑走路を一つの空港群としてネットワーク構築が不可欠」と方向を示し、大阪空港には運用制限の撤廃、国際チャーター便など利用者目線に立った路線展開が必要と活性化策を求めています。
さらに、31日付で任期満了となる五百蔵俊彦副知事(63)の後任に前総務省大臣官房審議官(財政制度・財務担当)の金澤和夫氏(53)の同意人事を可決し閉会しました。