2日目の午後の視察は、シンガポールの都市再開発庁でした。
限りある土地の面積から、如何に有効に経済や自然を調和させた開発を行って行くか。国家開発庁の打ち出す政策のもと、午前中に訪問した国立公園庁とも連携し、街の発展の指針を決めて行きます。
土地利用の計画は、20〜30年の中長期で考えるコンセプトプランを10年毎に見直し、10年で実行に向け進めるマスタープランを時代の潮流、国民の要望に合わせてその都度見直し更新しています。
建物の高層化や地下倉庫の建設、また鉄道や高速道路の整備といった経済の発展と住環境の保全を同時に実現しつつ、住宅から徒歩4分以内に公園を配置して緑化を促進し、自転車道を整備して自動車の台数を制限することで健康志向の政策をスピーディーに推し進める点は、一極集中ではなく各地域でハブ化することで相互に補完する街づくりとともに、日本も是非参考にすべきと考えます。
シンガポールの緑化や魅力的な街づくりはまだまだこれからですが、更に時代に合わせた国民のための街づくりが成果をあげられることを期待します。