2日目の視察はボタニックガーデンから開始。シンガポールは、故リークアンユー首相の下、都市緑化を推進しました。
シンガポールの都市緑化への取り組みやガーデンの維持管理、そのための税収確保と民意の醸成など、法人税の控除や基金の設立は日本にもありますが、なお先進的であると感じました。
日頃、公園などのボランティアの奉仕活動は日本でも熱心な方はおられますが、動植物の生態系を観察してウエブで写真報告したり、ガイドもこなす方もいらっしゃるその意識の高さは、緑化に対する意志統一の強さを感じます。
公園の規模は日本でしたら入場料が発生する規模ですが、専門の特別展示を除いて無料で開放されていて、スポーツや森林浴などで多くの方に利用されています。日本では山や川へハイキングに出かけるところですが、都市の中心にあるこれらのガーデンが市民生活をカバーする環境として整備されています。
また、建物を建築するにあたっては従前の緑環境と同等の植栽が義務付けられており、街の緑化を保つことにも貢献しています。こうした政策と人の意識の高さが織り成す緑化は、今後も各イベントを通じて未来へと繋がることでしょう。
日本も地域に応じて、温暖化の進むヒートアイランド現象に柔軟に対応出来るであろうこうした取り組みを参考にしつつ、日本古来の方策をもう一度掘り起こし、兵庫県の県民緑税を基盤にあらゆる活動を推進したいと考えます。