2月16日に第326回定例県議会が開会しました。総額3兆4225億円(前年度比:96.5%)にのぼる27年度予算案や26年度補正予算案など計89件が提案され、緊急経済対策などが盛り込まれた26年度補正予算案3件を可決しました。一般会計の予算規模としては、前年度を282億円下回る1兆9,220億円(対前年度比98.6%)を計上しています。
井戸知事からは、「ポスト震災20年の第一の目標は安全の確保。これと並んで取り組むべき最優先課題が地方創生」を県政運営方針とし、地方創生を推進するための要件として
(1)人口減少の克服
(2)地域の元気づくり
を挙げました。
次いで、今、話題のフランスの経済学者トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』に触れ、資本を持つ者と持たざる者の格差が拡大し続けるという論考を引いて、「資本ストックが集積する大都市と、それが乏しい地方との地域間格差の問題の説明にも通ずると考えられる。 格差は、成り行きに任せていては解決しない構造問題だ」との考えを示しました。
そして、「この認識に立って、国は、大都市に集中する人・企業・資本を地方に環流させる確固たる制度を構築し、一方、私たち地方は、全力で地域の魅力と活力を高める努力をしなければならない」と語りました。
「兵庫には、その努力に応えてくれる多彩な地域資源がある。知恵を絞ってこれらを活用し、人を引きつけ、住む人に心から愛されるふるさとづくりを進めていこう」という知事の呼びかけは、まさに私の思うところと合致するものであり、その実現に尽力する所存であります。
なお、本会議に先立って、岩村力・同楽団レンジデントコンダクターの指揮で兵庫芸術文化センター管弦楽団が4曲を演奏され、大きな拍手を浴びました。素晴らしい演奏でした。