今回の衆議院選挙で地元西宮では山田賢司代議士の再選が決まりました。応援する地元の県議としてご支持頂いた皆様に感謝し、厚く御礼申し上げます。
選挙の事前や事後の報道、あるいは街の皆さんの声を聞いて感じるところを、思いつくままつらつらと書き記したいと思います。
今回の衆議院選挙は、報道の通り過去最低の投票率、得票数で、その意味では日本共産党などを除けばどこも軒並み獲得票が減っています。
自民党も僅かながらですが改選前の議席から減少し、野党も議席数は伸ばしながらも政権運営にはほど遠い結果です。
人口減少、少子化、高齢化で消費が落ち込み、経済情勢も先行き暗く、社会保障福祉制度に要するコストの増大、企業の生産拠点の海外移転と日本の産業空洞化、為替の影響、等々が個別の課題でありつつ連鎖して絡み合い、具体的な解決策が見い出せず、総じて日本の行方に大きな影を落とし、未来への不安が漫然と覆いかぶさっていると感じます。
選挙での争点は、経済施策、福祉、年金、沖縄基地問題、東日本震災からの復興、集団的自衛権、特定秘密保護法案の抑制等々、候補者それぞれでしたが、かつて昭和30年代の高度成長期に、地方から都市(東京)への人口流入策があり、現在は石破大臣が地方創生を担当する様に地方自治の拡充が求められています。
戦後の人口政策や家庭の教育の在り方からか、社会に対する義務と行使する権利のバランスが著しい歪みを生み、ひいては晩婚化を促し、ゆとり教育に歪みを生じ、苛めの陰湿さ凶悪化にと結びついた事も否めません。
「過去の戦に備える」という言葉にあるように、過去の課題に答えられずして、現在、未来への解決は成り難いと考えます。
交付税は元々、東京一極集中による財源の不均衡さを是正し、日本全体が均一に発展して行く事を目的のひとつとする政策ですが、さて、今後地方創生における税制はどうなるのか。
関西広域連合、道州制、(大阪都構想)といった地方自治の拡充は、従前より謳われながらも、今日現在、いまだ推進できてないところを覗えば実現はなかなか困難なのでしょう。
安倍総理の訴える女性の社会進出は素晴らしい事ですが、それはしかし、晩婚推進や家庭の親子の触れ合いを減じるものでは決してありません。
にも関わらず、当初の政策の意義が正しく認識されず、権力者にとって都合の良い考えだという誤解を呼び、そのまま報道される実情と、それに乗じて権利意識だけを声高に訴える現状には、いささか首を傾げたくなります。
西宮市は、人口減少の時代の流れの中、逆に増加傾向にありますが、他地域からの流入人口が急激に増えたことで、地域によってはプレハブ校舎で対応せざるを得ないなど、教育環境の整備が遅れています。一方で、少子化が進み生徒数が減少している地域もあり、人口流入政策を可及的速やかに具体論に落としていかない限り、こうした地域間における落差、それがもたらす生徒への負担を減じることは難しいと考えています。
同時に高齢者も増える中、アサヒビールの工場転出の件も含め法人納税が減少する状況で、住民税だけでは行政サービスが行届きにくくなるのは自明です。
高齢者より若年層を増やして人口バランスを図り、消費を活性化して事業税を増やし、教育や福祉、経済への投資施策を拡充する。
親と子の絆を深めつつ、知識と人間性を磨く教育を拡充し、あらためて世界から尊敬される技術と人材の日本を確立する。
こういった政策を一つ一つ、実現可能な施策として確実に実行し結果を出して行く。
地方議員が今回当選された代議士と密に交流し、着実に政策を実行して頂くべきと考えます。
まずは山田代議士とまた意見交換を重ね、地元市議の先生方とも協力して施策を実行して行きたいと思います。
●追伸:長くなりますが、以下も認めておきます。
今回の衆議院選挙に西宮より元自民県議が立候補した事により、来月、県議会の補欠選挙が西宮で行われます。
衆院選挙同様、多くの方の立候補が噂されていますが、今年7月に辞職したような県議を二度と選出しないよう、私なりに思うところがあります。
何より、どの政党に所属しているか、自ら他候補と組み新党の様な組織を考えているか、どこの団体が支持しているかを良く見る事が肝要です。
政党に所属している以上、政策実現の可能性は高まり号泣県議の様にバランスを欠いたひとりよがりな発言はできなくなります。
また、例えば商工会議所やロータリークラブ、ライオンズクラブの代表者、あるいは地域で精力的に活動しておられる役職の方や経験者、有識者に公職に相応しいと認められている人物であるかどうかも、判断のポイントに成ります。
若さとか、個人的な経歴、あるいはなにかにつけ批判したり聞こえの良い文言を並べるだけの人間は、やはり号泣県議の様な事になる傾向があります。
自民党や保守系のイメージを模倣した写真を多用したり、政策は政務活動費批判などここ最近物議をかもしている事案を並べたオンブズマン系を装ったりする、併せて、政党に所属しないながらもその雰囲気を醸し出し、さもその政党の関連と認識されるよう振る舞う節操のなさも要注意です。
号泣県議のような人物は大なり小なりこの傾向にあり、過去に補欠選挙で当選できた事実からも、内容は違えど同じ手法を取る候補者もまた現れるかもしれません。
増税の前に無駄を失くす見直しはもちろんですが、政務活動費とは何たるかをまったく知らない新人候補が、今県議会での政務活動費の改善発表を承知しているとは思えないような、悪戯に政務活動費圧縮やなくすといった言説を並べ、以って政策として訴えるのも、到底好ましいとは思えません。それで果たしてどんな仕事ができるのでしょうか。むしろ、政務活動費を正当に規約に則って使ってその結果を出すのが公職にあるものの務めです。
政党に所属し、社会通念上、良識ある団体での汗を流した役職の経験があり、そして多くの人に支持されているか、またどういった方々と交流しているか。とりわけ無所属に関しては、政党所属でないゆえに見えにくい部分をしっかり見極めて頂きますようお願いする次第です。
二度とあの様なリコールが必要となる候補者を選出しないために。