8月31日、芦屋浜の潮芦屋フリーゾーンを会場に、合同防災訓練が開催されました。この模様は翌日1日付けの新聞でも報道されていたので、多くの方がご存じかと思います。
今回の注目は、基地のない自治体での訓練に、米軍のヘリが神奈川の座間基地から参加している事です。東日本の災害時にも、「トモダチ作戦」の名で多くの被災者の救助に尽力して頂いた事は記憶に新しいところです。
訓練は、南海トラフ巨大地震を想定し、阪神7市1町の合同訓練で、なかなかの規模です。消防のレスキュー作業は勿論、海上保安庁や陸上自衛隊、自主防災会が一体となった活動の様子に思わず見入ってしまいました。
災害は起こらないに限りますが、いかに発生時に減災に努め速やかに避難するか、初動の速さと確実性をいかに各機関の連携の元で行えるか。今後の訓練で一層強く求められて行くと認識できた訓練見学でした。
ところで、訓練会場内のテントブースでは、災害時のバックアップをする機器や非常食が展示されていましたが、今回は特にトイレの展示のブースに目が留まりました。
災害時、下水管本体は勿論、水道も使用できなければ、排泄物の処理が問題となることは多くの災害時でも課題となっていました。
それに対応すべく、下水マンホールに直結させる簡易トイレや、避難所となる小学校や公園の地下に大きな管を埋設し、いくつかのマンホールを上部に設置して下水管と直結させる方法、あるいはポリマーを使用して微生物で匂いを減少させ、簡易トイレ用の特殊な5層のビニール袋で匂いと水分を逃がさず、一般廃棄物で処理できる方法など、さまざまな技術の進化に目を見張りました。
その他、災害時の通信バックアップ機器など、訓練で被災者を助ける消防や医師会、赤十字といった機関だけでなく、災害後のバックアップともいうべき裏方の各機関の皆さんの頑張りに、感謝する機会ともなりました。