県議会2月定例会が15日開会しました。井戸知事が「自立新時代に向かって」と題して今後の県政展開について説明。この定例会は平成23年度の予算案を審議する重要なもので、会期も32日間と長期にわたっています。
井戸知事は、「生活の豊かさ、人の幸せとは何かということを改めて考えるときに来ているのではないでしょうか」と問題を提起、「地域が自ら考え、決定し、行動し、責任を持つ自己決定・自己責任の仕組みこそ地域主権」と指摘したうえで「兵庫は兵庫らしく、これからの兵庫の姿を見通し、新たな10年への道筋をつけ、分権時代の先達としての役割を果たさなければなりません」と決意を語りました。
そこで、
(1)経済の自立
(2)安全安心で質の高い生活
(3)地域の自立
の3つを基軸に、「明日の兵庫へとつながる施策を展開していく」と今後の見解を示しました。
提案された予算額は、一般会計が2兆1285億円。前年度比3.4%減で、3年ぶりに前年度を下回りました。特別会計と公営企業会計を合わせた総額は3兆1703億円で、同5.2%の減少となりました。
なお、本会議に先立って、兵庫芸術文化センター管弦楽団による議場コンサートが開かれました。県民に親しまれ、開かれた県議会をめざすとともに、同楽団のPRも目的にしており、今年で6回目。
指揮に、神奈川フィルハーモニー管弦楽団副指揮者の伊藤翔さんを迎え、ベートーヴェン、エルガ−、ドヴォルザーク、岡野貞一の作による演奏に聴き入りました。応募により約200人の県民の皆さんも参加、傍聴席で生演奏のすばらしさを味わっておられました。