所属する関西広域連合議会の行政監査が、京都府旧庁舎で行われ出席しました。今月末に文化庁へ引渡しされ、来年3月末より稼働する京都の文化庁移転を主軸に、広域観光・文化・スポーツ振興局の主要施策の説明と意見交換がなされました。
引渡し前の文化庁内部と、昭和3年に建てられた行政財産である京都府警庁舎の改築した部分を、つなげて新庁舎とする改築を京都府が行い、文化庁から家賃収入で費用を回収するという比較的新しい法整備です。明治政府設立以来、省庁の移転は初めてで、河合隼雄文化庁長官が京都に分室を設置した時から、地方分権の時流の中で実現しました。
東京から全ての所管が移動するわけではありませんが、関西文化の発信が更に増し、政府関係機関の地方移転に伴い各地方自治との連携がより深まります。関西広域連合議会の取り組みと相まって、全国の地方分権、地方創世に繋がるべく当局と議論を交わしました。
なお、会場の旧京都府庁舎は文化財指定を受ける歴史ある建物で、随所に映画撮影でも使用された所が見受けられ、役所広司さんや松坂桃李さんが出演された『日本の一番長い日』のロケ現場も見受けられました。文化庁の新庁舎は内部撮影禁止でしたが、この旧庁舎の窓から見える明治、昭和そして令和の建築物は歴史の重みを感じさせました。