北川やすとし 兵庫県議会議員 六期

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活動リポート

2018.7.30

大阪北部地震を経験して ・大災害時代の災後、災前を生きる ー南海トラフ地震に備えてー

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兵庫県公館で、ひょうご震災記念21世紀研究機構シンポジウムが開催されましたので傍聴して参りました。演題は「大阪北部地震を経験して ・大災害時代の災後、災前を生きる ー南海トラフ地震に備えてー」でした。

直近の大阪北部地震に限らず、ここ最近続く微地震、あるいは将来予測される南海トラフ地震に関する講演や、阪神淡路、東日本の震災をテーマに学識経験者の方々の発表と議論が行われましたが、その中でも最近よく耳にする事前復興計画に興味を惹かれました。

災害復興で街が大きく変わった事は、阪神淡路大震災で経験しておりますが、災害を予測し事前に被害を減じ、急激な街の変化で発生する莫大な費用や住民の負担を少なくする街づくりの計画を策定して行く事は確かに必要と感じています。

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ただし、この計画を実行するのには、計画自体に10年単位の時間がかかり、相当周到な準備が必要と考えます。いつ来るとも分からない災害規模や被害状況の予測も難しく、議会も首長もその間に代替わりが起こり、施策の方向性が確立出来るかどうかも懸念されます。

例えば住居移転にしましても平時の住環境や地元商業にさまざまな影響を及ぼす計画は、なかなか理解を得ることも予算化することも困難であると予測されます。

地震発災後の復興期に、例えば阪神淡路大震災で見られた様に、人口が減少したままかつての活気が戻らない地域もあり、それをも見越しての街づくりの計画はまだまだ研究、議論が必要です。

西日本豪雨や台風の様な、風雨災害にも備えつつ策定する計画策定。地元を念頭に、防災、減災、復旧と人口動態を考慮した街づくりの総合計画。予算化の事も含めて、住宅共済をはじめとした保険加入の推進といった観点も踏まつつ、よく議論し考え、発言して行きたいと思います。

投稿者:北川 やすとし


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