本日をもって、井戸兵庫県知事が退任されます。
私が当選した次の年に、故 貝原元兵庫県知事から震災復興を受け継ぎ、参画と協働を基本に進められた5期20年。阪神淡路大震災の復興においては、1兆3,000億円の県債という債務を減らしつつ行政サービスを進め、県財政基金を充足させるのは不可能に近いものがありました。そんな状況にありながら、「ラスパイレス指数」をはじめとする行財政構造改革の施策は全国でも上位に位置すると思っております。
私は阪神淡路大震災から10年の節目を迎えるにあたって、発災時から復旧復興までの行政と県民の自助・公助・共助の関係と次なる災害に備えた指針の作成について議会で質問しました。このことは、検討委員会を立ち上げる契機にもなり、また、小さくも新聞に掲載されたこともあって、私にとって特に思い入れのある井戸知事への質問となりました。
世界中で拡がっている新型コロナウィルスの猛威は私たちの生活を一変し、兵庫県もさまざまな対策に追われつつ県民の安心安全を守る対応をしています。そんな中での知事の退任となりましたが、多様化するニーズに的確に対応する行政の舵取りは、今後も参画と協働の理念を念頭に進めていくべきと考えます。
井戸知事の言葉に「兵庫は変革と挑戦を続ける県、新しい知事のもとで県民の皆さんが課題に挑み続けてほしい」とあり、私もその思いに応えるべく気持ち新たに努めて参ります。
井戸知事、本当に20年間お疲れさまでした。