
管外調査最終日は、2004年に、通信制の県立新潟高等学校と夜間定時制の県立船江高等学校、そして全日制の黒埼高等学校、の3校が統合して設立された新潟翠江高等学校を見学しました。
定時制、通信制の普通科課程を有して単位制を用い、主体性と社会的自立を促進する教育方針を採用し、県内の中山間地域や佐渡島の中等、高等学校への遠隔授業配信センターとして、12の学校と連携しています。

令和5年度の文科省委託事業として、学校間連携・協働ネットワーク構築を行い、コロナ禍を経て、特に推進された公立のDX取組み事例、実証を積み重ね、更に遠隔教育の在り方を検討して行く事例です。

通信環境、機材性能、配信・受信の環境整備と教師の習熟度他、生徒側はもちろん、配信側の取り組み過程でシステム構築の模索が現在も垣間見えますが、少子化による生徒の減少による学校の統廃合の代替策以上に、DXの及ぼす新たな教育全体の充実へと可能性を感じます。

遠隔授業は人口減少、中山間地域、離島への対応策のみでなく、地域や国を超えて、場所を選ばず学べる環境整備へと、教育の更なる可能性へと繋がる事を改めて強く認識しました。

