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活動リポート

2025.10.28

文教常任委員会管外調査2日目

・史跡:佐渡金山

昨年世界文化遺産に登録された日本最大級の金銀鉱山跡を見学しました。文化財の保存、活用について認識をしながら説明を受けました。
兵庫県でも生野銀山をはじめ、幾つかの鉱山跡を活用した史跡観光地の他、技術や街の活性化の形成を歴史観点から見出す取り組みは行われています。
世界文化遺産の姫路城と合わせ、世界文化遺産登録への過程は兵庫フィールドパビリオンの活用に通じるところもあり、歴史、伝統、文化の体験等、今後の在り方を進める参考になりました。

・トキの森公園

日本産は既に絶滅するも、最後のトキ「キン」の顕彰碑が設置され、中国産での繁殖により絶滅危惧種であるトキの保護、普及啓発に取り組むトキの森公園を見学しました。
来園者向けの展示や観察施設を設置し、地域の住民や学校教育と連携して、環境教育や地域との共生の認識を深めました。
兵庫県立コウノトリの郷公園を参考にしている説明もあり、環境や共生へ取り組む根源は共通する事を感じました。

大型ゲージではビオトープを意識した大型ゲージも設置され、佐渡市内の田畑で遠目に見かけたトキ同様、生態を観察して、今後の保護活動に活用されるところは、同じくコウノトリへ取り組む兵庫の活動と重なり、交流を通じて更にこれらの取り組みが広く認識される事を願います。

・佐渡市教育委員会社会教育課

文教常任委員会の今年の取り組むテーマ、地域クラブ活動へ移行。佐渡市の教育課では、佐渡の特色を生かした多種多様な地域クラブ活動の展開を、部活動の状況を踏まえた方針を立て進めています。
学校による種目の偏り、人数不足による団体競技の不成立、文化系種目の少なさ、特別支援学校の部活動不設置と、各課題に昨日も説明のあった、通年、同じ種目でなく自由に選択し高学年の小学生も参加可能なエンジョイ型種目を設置。

通年、同じ種目を行い技量向上を図るスキルアップ型と並列して、地域クラブ活動と該当週の学校部活動が被らない取り組みを進め、指導には地域の指導者やJICAから派遣される外国人の指導者の協力を仰ぎ、英語力も高めるという先進的な内容です。
文化系種目では、料理や囲碁将棋、プログラミング、漫画、華道、ギター等、楽しみながら自分の興味を引く種目を選択して、将来スキルアップに進む、高校進学時の種目参考にする等、まずは自由に地域の中で楽しんで活動に参加する気持ちの醸成がなされています。
国の令和8〜13年度を改革実行期間として、休日の中学学校部活動は地域展開が行われようとしている中、民間のクラブチームとの区別や、指導者や質の担保、持続可能な地域クラブの在り方を定義し、各自治体が認定する仕組み作りの構築がなされると思います。
財政負担、地域クラブの運営会費の在り方等、今後の方針作成の議論がこれから更に検討されると思いますが、エンジョイ型でもスキルアップ型でも、その地域・学校の状況に応じ、共生して生徒の成長に繋がる取り組み、方針になる事を願います。

投稿者:北川 やすとし


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