北川やすとし 兵庫県議会議員 六期

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活動リポート

2024.11.29

建設常任委員会:但馬県民局管内現地調査

27〜29日にかけて、所属する建設常任委員会の但馬丹波地区管内の現地調査に参加しました。今年度の委員会のテーマがICT、DXの活用で随所に取組みが垣間見えました。

まずは朝来市生野にある、栃原口川の砂防堰堤事業。測量段階からドローン、レーザー測定を使用しデジタル処理し、データを設計段階からデジタル化、工事機器に落とし込み操作しています。

オンラインによって人の確認を省力化し、事務所から車で片道30分程の他現場確認との時間調整の待機時間も削減、作業内容もデジタル化によりばらつきを抑え、その後の現地調査でも同様の傾向が見られます。

次は朝来市多々良木にある、円山川統合井堰工事。掘削しながら土嚢で仕切りを作り、コンクリートで基礎を創り井堰を建築。平成2年の台風19号と同規模の洪水に耐え、安全に流下、地域の治水安全度を確保します。

次は設計段階での手付かずの山裾野が広がる、山陰近畿自動車道の豊岡北JCT・ICの現場を調査しました。農道の橋の上で、時折、農作業車の通過で説明が中断するほのぼのとした現場でしたが、既にデジタル処理で立体図面、車の走行イメージ動画を作成し、地域の皆さんへの説明会で活用されています。

次は何時か見学した事のある、新城崎大橋の現場を調査。

川幅が広く、旧大橋の幅が狭小で車のすれ違いも困難で、橋脚の間も狭く、豪雨他で流木が間に閊え流れを堰き止め水位が上がる事もあり、早急な新大橋完成が待たれましたが、ようやく来年には通行可能となるようで、また夏に一度車で来ようと思います。

最後は、城崎温泉街の無電柱化。生憎、雨足が強くなり車窓からの説明が多く現地写真が撮れませんでしたが、城崎温泉街の風情がより素晴らしくなる取組みで、完全な無電柱化の速やかな完成が待たれます。

翌日は但馬県民局での現地の説明から始まり、除雪車を見ながら明日の発隊式を控え、降雪で道路、溝他が見えない中、デジタルとGPSを活用して車両の位置を確認する安全への取組みと、各地元の企業が連携して継続して除雪に臨む取組みを説明いただきました。

スキーや蟹、温泉を楽しまれる観光客や、通学通勤の地元の方々を支える危険で厳しい作業に、降雪期での除雪作業に携われる皆さんの安全を祈念します。

次に、鳥取県手前の新温泉町の現場で、国道178号浜坂道路II期のトンネルとIC工事を見学。鳥取と京丹後を繋ぐ山陰近畿自動車道の延長120キロのネットワーク工事で、一部、山肌と海岸沿いを走る中、ネットで土砂を留め、道路直ぐに打ち寄せる日本海の荒波を見て、今年元日の能登半島地震の津波の事を思い起こし、高台のトンネルを通り、降雪の影響も少なくなるも、新しい自動車道の完成が待たれるところです。

工事現場では、風の影響でドローンを使用した測量の実験は不可能でしたが、デジタル処理をして、それを活用した重機の操作を見学しました。

最後は人の判断、経験によるところも感じながら、作業員による工事内容の平準化や効率化、安心安全等が図られ、着実に進むICT、DXを感じる事が出来ました。
明日は最終日で、丹波での調査となります。

投稿者:北川 やすとし


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